静香の取りざた

静香のブログ

トランプ氏だけヘッドホンをせずに話を聞かない場面も。

サミットでは話が機微に触れると外部への音声を遮断する合意がある。
しかし、実際に途切れたのはウクライナ問題でロシアがG8を脱退した直後に開いた2014年のブリュッセル・サミット以来。
日本政府関係者は初参加の首脳が多いにもかかわらず、異例の激論となった証しだと証言する。
焦点の1つはシリア情勢を巡りアサド政権を支持するロシアとどう向き合うか。
ウクライナ問題の対立を引きずる欧州と日米で議論がぶつかった。
安倍首相はロシアを巻き 込まないと解決しないとロシアとの対話を主張。
欧州側は厳しい対ロ姿勢を求め、平行線となった。
続く貿易を巡る討議では議論はさらに過熱。
トランプ氏は互恵的な貿易が重要だ。
相手国の関税が30%なら米国も30%に引き上げると保護主義的な主張をまくしたてた。
たまりかねたメルケル氏はドイツの対米黒字は我々の商品の高品質の表れだなどとトランプ氏の批判に反論した。
その後にとりなすように安倍首相が発言し保護と保護主義は違う。
例えば知的財産の保護はどの国でも当然やる。
重要なのは自由で公正な市場の確保だと指摘。
対中国を念頭に自由で公正な貿易体制の重要性に触れてなんとかトランプ氏を納得させた。
翌日のパリ協定を巡る議論ではトランプ氏の孤立ぶり は一段と鮮明になった。
離脱阻止を促す欧州首脳に安倍首相も加わり環境問題は雇用を生み出せる。
テスラがそうだ。
ドナルドの腕の見せどころじゃないか」と諭したが、トランプ氏は無言だった。
同行した日本政府関係者はトランプ氏が途中帰国しないだけ良かったと話す。
実際、各国首脳がヘッドホンの同時通訳で話を聞いているのに、トランプ氏だけヘッドホンをせずに話を聞かない場面も。